「聖☆お兄さん」面白かった
ちまちま書いてみる。
体調もあって凹み気味だった最近ですが、いろいろとお勧め情報があがっていた「聖☆お兄さん」が本屋にあったので衝動買いしたらばこれが、お勧め通りゆるゆると楽しくて凹みが少しなおったです、わぁい、というお話。
ブッダとイエスが漫画で、というとつい「黒のもんもん組」のプロレスを思い出してしまうのだが、マイナーすぎるネタなのでさておきorz
(手元にないので確認できないけど、あのプロレスの前座がたしか漫画家と編集者の自虐ネタ満載プロレスで、これがまた腹の皮がねじきれるかとおもった!猫十字社さいこーですた)
こちらの方はもうちょっとソフトで半径3m的で日常的なネタ満載で、ある意味貧乏生活漫画かな。でも「神様であることを隠しながら」ってところが非日常なんだけど。
主婦並みに金銭感覚の細かいブッダ、ブロガーのイエス。天使や弟子たち天界に心配されながら下界(立川、という距離感もいい感じ)でのヴァカンスを地味に楽しむ仲良しの二人。お風呂屋でうっかり勘違いされて極道にアニキ扱いされたり、初日の出を見るつもりがドラマの「24」にはまっちゃったり、漫才コンビでの売り出しを狙ったり、ついつい奇跡を起こしてしまって相方に止められたり、反省したり。
全編、力の抜けたゆるーい笑いがいっぱい。
この漫画が人気なのがわかる。このゆるさがいいんだなぁ。どことなく「癒し系」な感じがするというか……。癒し系ってあんまり好きな言葉じゃないんだけど、でも今のところ他に言い表す言葉がでてこないのは私の言語野が相当アレだからという話はさておき。(さておきっぱなしやがな)
小さい出来事をひろっているんだけどあまりちまちました感じもなく、毎日が日曜日といえばニート(この場合無職か)を想像して暗くなる可能性もあるのにそんなこともなくほのかに明るいのは、”神様”達がヴァカンスであること、”神様”であることが大きいんだろうなぁ。
ヴァカンスには終わりがあるから永遠ではない。だからこそ、毎日の小さいことが楽しくて仕方がない。
神様という特別の存在だからこそ、普通である苦しみとは無縁。(まあ、特別の苦労はまたある、というわけでそれもネタだけど)
読む側も、違いすぎる存在に嫉妬することもないし、内容も穏やかで、安心して笑っていられる。
とりあえず、1巻1ページ目の、昼寝していたら涅槃と間違えられたブッダにくすりと笑ってしまったら、全部読んでしまうといいよ。読んでほわぁぁってするといいよ><