最近買った漫画
この夏くらいからで。一部mixiから加筆転載。
- 牧神の午後 山岸涼子
- 作者: 山岸凉子
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/03/27
- メディア: コミック
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羽根を持って生まれた者には腕がない、幸せな生活を紡ぐための……というのは、至言だなぁ……せつない。
人として幸せな方がいいのか。
世界にも、歴史にも、人の心にも残る芸術家であることが幸せなのか。
- この度は御愁傷様です 宮本福助
- 作者: 宮本福助
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/07/25
- メディア: コミック
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相変わらずなんつーか、子供レベルなくだらない争いが繰り返されてまして、それがすっごくばかばかしいのに妙にほのぼので、力が抜けていい感じです。
コメディ好きで読んだことない人お勧めでっせ。「拝み屋〜」は現在10巻という巻数故にとっつきにくいと思われたら、是非こちらでお試しを。
- 作者: 漆原友紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/09/22
- メディア: コミック
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漆原友紀名義になる前の、アフタヌーンより前の作品も収録されているので、なるほどこういう作風だったのかと感慨。最近書かれた短編、「蟲師」の原型となった作品、各々数ページという幻想的な掌編など。
どれもこれも、死の匂いが強烈でした。なるほど、こうしてあのむせかえるような命の匂いのする「蟲師」は出来てきたのかなぁ、等と感慨。
- 臨死!!江古田ちゃん 瀧沢ユカリ
- 作者: 瀧波ユカリ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/05/23
- メディア: コミック
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家では全裸で暮らし、好きな男には2番目の都合のいい女、24歳江古田ちゃんのえぐるような右フック炸裂(イミフメイですみねち)の4コマ漫画。ある意味だめんずうぉ〜か〜だけど何よりまず江古田ちゃん自身がダメ。男友達とうっかり寝ちゃうのが悪い癖、なのにどうしてこう非モテ感が漂うんだろう。猛禽に持ってかれっぱなしとか!
江古田ちゃんのダメっぷりに笑っているつもりが何故か、ぐっっっっっさりと我が身に刺さるあたりもイイ、です。20歳以上の女子にお勧め。男性には読んで欲しいような欲しくないようなw
- 理系の人々 よしたに
- 作者: よしたに
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2008/09/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 西ゆうじ,テリー山本
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/08/29
- メディア: コミック
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和菓子職人としての成長が中心になる漫画と、和菓子のある浅草物語だったドラマの違いはあるけれど、これはこれで。和菓子のうんちくとかも好き。主人公の出生のなんとかも、どちらかというとそれを黙っていなければならない側の切なさが中心の描写なので、それほど鼻につかずによかった。貴種流離譚は、なぁ、という価値観故。連載中。おっさん向きであることは否めない。予定調和ではあるし。
- 午後のお茶は妖精の国で 遠藤淑子
- 作者: 遠藤淑子
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2008/09/12
- メディア: コミック
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新シリーズらしい。最初の2話は”妖精”というキーワードこそ重なるものの別のストーリー。このなかの、貴族の跡目争いの話がちょっと切なかった。後半は連載で、まだこの段階では何とも言い難いかな……一時期の「狼〜」みたいなシビアな感じは失せている印象なので、気楽に楽しむコメディくらいかな。
Q.E.D.証明終了(30) (講談社コミックス月刊マガジン)
- 作者: 加藤元浩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/17
- メディア: コミック
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「Q.E.D.」は中編が2本。それぞれ事件をじっくり描いて読みやすかった。可奈ちゃんとのコンビもツーカーで安定。人形に対する幻惑の話が面白かった。あと、後半のコンゲームで、最後きちっと詰めたところも。
「C.M.B.」は短編が4本。どっちかというとC.M.B.の方が中編向きな素材かと思っているし「櫛野村綺譚」は素材として面白いんだけどページが短く詰め込みになって話がわかりにくいように見受けて、ちょっと残念。でも「一億三千万人の被害者」はシリアスが効いて感慨。実験の話も少し怖ろしかった。
……とおもったらもう「Q.E.D.」の31巻が出るらしい……遅れすぎだみねちorz
- 作者: 吉田秋生
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/04/26
- メディア: コミック
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吉田秋生と言えば「BANANA FISH」だの「YASHA」だの「イブの眠り」だの「吉祥天女」だのといったハードな作品が頭に浮かびますけれど。「河よりも長くゆるやかに」とか「夢見る頃を過ぎても」とかの日常もの(「河よりも〜」は米軍基地の街の話だのが入ってそう日常でもなかったかもですが)も好きだったので、こういう作品は本当に嬉しい。
前作となる「ラヴァーズ・キス」の登場人物が出てきているけれど、なんというか……すれちがっていく人生という感じで少し切なかったな。で本作は、鎌倉に暮らす4姉妹の、それぞれの恋や友達や親兄弟との関わりや……生きること、生活すること、そしてそれにどうしてもまとわりつく、どこにでもある悩みとかしがらみを繊細に優しく丁寧に描いていて、ああ、こういうしっとりした作品を描くのねこの人は、とあらためて感慨に耽ったりしたのです。
少女漫画でもない、レディスでもない、読む対象を絞らない作品。
- 作者: 谷川史子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/10/10
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ささやかで繊細、失恋話でもどこか元気になるというラブストーリーの名手。少女漫画ここに在り(いまはレディス誌や青年誌が主だけどね)。
「おひとり様物語」は20代後半女性でこういう優しい作品が嫌いじゃなければとりあえず読んどけと力説。16ページの掌編ながら、ひとりひとりの”おひとり様”たちが一生懸命に生きて悩んででもそれを乗り越えている様が胸に染みる。
今回読んだ中で一番印象深かったのは「積極」。大学の老教授に思いを寄せる女の子の、どうしても曲げられないその気持ちが泣けた。その子だけでなく、それぞれが曲げられなくて、すれ違ってゆく、その切なさ。
少女漫画、といったけれど男性にもファンが多いので、抵抗がなければ是非に。